留学生が中津を街歩き
大分県のインバウンド誘致拡大を目指す民間団体「インバウンド推進協議会OITA」は11月6日、大分、別府、由布院に集中する県内の訪日客を他地域にも広げるため、地域の魅力を掘り起こす「中津城下町再発見ツアー」を中津市で開催した。
立命館アジア太平洋大学(別府市)の留学生や同会会員計20人が参加。観光スポットを県内在住の外国人留学生と共に「街歩き」し、外国人視点による新たな発見と魅力の発信について、地元住民とともに考える。
ツアーでは、中津城や城下町「諸町」、新歴史博物館などの観光スポットを、地元の観光ガイドの解説を聞きながら見学した。南部まちなみ交流館では琴の演奏、錬心館では剣道体験も行った。参加者からは「日本の文化を実感できる機会はとても貴重だ」と声が挙がった。
同協議会の二宮謙児会長は「インバウンド推進では地域資源の発掘と情報発信が求められている。駅近くに旧城下町があり、北九州市などにも近いことから、一つのモデルになれば」と話した。また、今後について「自分たちが気付かないところを、参加者の視点で教えてほしい」と期待した。
地元住民から剣道を学ぶ外国人留学生